開講の主旨と目的

地理情報システム(GIS)とは、デジタル化された地図情報と様々な空間属性データをレイヤーとして重ね合わせることで、複雑に構成された社会的空間における諸問題を可視化し、解析し、問題解決の為の策定を可能とする「知」の新たな生産システムです。

公共サービスの電子化によって統合・効率化することを目指す「e-Japan 計画」や、政府・自治体による震災復興支援などを通して、GISはすでに重要な社会基盤となり、またICタグやコンピュータ・ユビキタスネットワークとの連動によって更なる進化をも遂げようとしています。GISは、もはや単なる地図情報管理システムではなく、様々な分野・領域を横断し、新たな社会空間を創出する為のクリエイティブなツールとなっているのです。

今年度の「GISリテラシー入門」では、地域・まちづくりの観点から授業を構成しました。平成19年度より政令指定都市となる新潟市。市町村合併はもとより、国、県からの権限の移譲を受け、独自のまちづくりが可能になりました。「行政事業」とは市民への公共サービスのことですが、ここに新たなイノベーションの必然性が生まれ、GIS活用の可能性も広がりました。今年度のGISリテラシー入門では、より具体的なこの政令指定都市への移行という文脈で、GISの基本と応用を学んでもらいます。

達成目標:GISの基本的概念の学習し、最先端のGIS応用例を学び、また実践的演習により、GISソフトウエアを使って、自らの設定した問題を解析出来る「GISリテラシー」を身につけて行く為の初歩的な段階を目指します。

  • 日程:前期、木曜三限(12:55〜2:25)
  • 場所:五十嵐キャンパス総合教育研究棟(F棟371号室)
  • 単位:2単位
  • ガイダンス配布資料

達成目標

GISの基本的概念を学習し、最先端のGIS応用例を学び、また実践的演習により、GISソフトウエアを使って、自らの設定した問題を解析出来る「GISリテラシー」を身につけて行く為の初歩的な段階を目指す。

GISを使った応用例などを基礎として、政令指定都市となる新潟市の生活と自然環境、そしてこれまでに至る歴史的経緯について科学的に理解し、「田園型政令指定都市にいがた」の未来像・可能性に触れ、地域・まちづくりに必要な創造性を養う。

授業日程

*授業日程は、やむを得ない事情のもと変更の可能性もあることを予めご了承ください。

日付
分野
担当教員
講義内容
4月12日
ガイダンス
国際戦略本部  
4月19日
入門
田中 亨 先生 GIS原理論
4月26日
医療保健行政
鈴木 宏 先生

GISによる感染症問題への取り組み

5月3日
 
休校
休校 国民の日
5月10日
医療保健行政
鳥谷部 真一 先生 GISによる医療サービスの適正化支援:包括医療制度導入による大学病院の診療の変化
5月17日
都市経営行政
藤堂 史明 先生 公共交通政策へのGISの活用
5月24日
都市経営行政

にいがたGIS協議会
坂井 宏子 氏

政令指定都市におけるサービスイノベーションの可能性(ビジネスGIS)
5月31日
田園型政令指定都市の未来
阿部 信行 先生 空間情報可視化論(田園型政令指定都市を実現する擬似湿地プロジェクトとGIS)
6月7日
田園型政令指定都市の未来
堀 健彦 先生

新潟学とGIS(歴史地理学からのアプローチ)

6月14日
行政

新潟市IT推進課
豊島 徳敏 氏

新潟市の新しいIT戦略
6月21日
防災危機管理
卯田 強 先生 都市開発のパラドックス:「新潟市の都 市自然災害−水害と地震災害」
6月28日
10
防災危機管理
田村 圭子 先生 防災・危機管理の社会学
7月5日
11
防災危機管理
山岸 宏光 先生 地域で生かすハザードマップ
7月12日
12

電子政府
(ユビキタス)

牧野  秀夫 先生 ユビキタスネットワークとGISの接続:ユニバーサルな社会を目指して
7月19日
13
電子政府
(ユビキタス)

三菱電機(梶j
冨樫 昌孝 氏
田中 亨 先生

行政事業におけるサービスイノベーション
新潟大学・三菱電機共同研究

7月26日
最終日
阿波村 稔 先生 レポート回収
8月
    国際戦略本部 成績入力(出席と期末レポートによって評価)
アクセスインフォ

■新潟交通バスで、新大西門で降車、徒歩五分。JR越後線新大前駅より徒歩20分。■授業は、総合教育研究棟F棟の三階です。(F371教室